給食の思い出 ~涙のカレーライス~
教頭 渡邉 文俊
私の給食の思い出は、なんといってもカレーです。学校で出てくるカレーは家庭のカレーと違う美味しさで、おかわりを何度もした覚えがあります。
私が生まれ育った地域の学校は熊谷特別支援学校のように自校給食という形式ではなく、給食センターから配送されてくる給食でした。若干冷めた給食でしたが、友達とおしゃべりしながら楽しく食べていたことを思い出します。皆さんが温かい給食を食べられること、とても美味しい給食を食べられることは感謝しなければいけないことかもしれません。
是非機会があれば、本校の栄養士さんや調理員さんの方々に感謝の言葉を伝えてくれると嬉しいなと思います。
さて、給食の思い出に私はカレーと述べましたが、美味しかったという思いでだけではありません。カレーというと今でも苦い思い出を強烈に思い出します。自校給食ではない学校の多くは、配送された給食を係が教室に運び配膳する形をとっています。当然私の学んだ学校もそのように給食が準備されていました。当時私も給食係で係の仕事をしていました。クラス40名分の食缶をその日も一人で運んでいました。当日のメニューはカレーです。意気揚々と教室まで食缶を運んでいる途中、階段に足をつまずかせ、中に入っていたカレーを全てこぼしてしまいました。スローモーションのようにカレーがこぼれていく様子を今でも鮮明に覚えています。教室に戻った私は、クラスメートから冷ややかな目で見られています。「ふざけるなよ」などと心無い声も聞こえてきます。そんな冷たい視線や声に耐えられず泣いてしまいました。それだけ当時のカレーは人気で何物にも代えがたいメニューでした。恨みも相当だったと思います。
そんな時一人の友人が、「他のクラスからカレーを分けてもらおう」と提案してきました。何名かで各クラスを回り、少しずつ分けてもらうことができました。その時の友人の行動と担任の先生の優しい言葉に助けられました。その時食べた1杯のカレーの味はいつもと違いほろ苦く感じられたものでした。
ちなみに、私の好きな給食メニューを紹介します。
1位 カレーライス:家庭とは違う味付けで絶品でした。
2位 焼きそば:ふやけたボソボソの麵でしたが最高に美味しかった。
3位 揚げパン:当時は砂糖でまぶしたものだけでした。